長野県は東京からも新幹線で約一時間と気軽に行くこともできますし、都市部の方にとっては割と近い存在に感じるのではないでしょうか。
しかし、実は意外と独自の文化が根付いていて驚くことがあります。
今回は長野県の北信地方で主に使われる方言の中でもいきなり言われると「えっ?なにそれ?」となる言葉を使う頻度の多い順番に解説していきます。
この記事の目次
1、~するしない?
須坂市が発祥と言われている方言。
この言葉は若い人が頻繁に使っている比較的新しい方言になります。
例えば、「今日ご飯を食べに行くしない?」という感じで使われます。
「するの?しないの?どっち!?」
ってなりますよね。笑
この場合は「今日ご飯を食べに行きませんか?」になりますが、わざわざ最後に「ない」を付けます。
2、リンゴがぼける
これは実際にリンゴをたくさん栽培して、たくさん食べる長野県ならではかな。
私が最初に長野県へ来たときには分かりませんでしたね。
意味としては、新鮮なリンゴのみずみずしさが無くなり、軟らかくなって中身がスカスカしている状態のことを言います。
なので、この言葉を使うのは冬の終わりから春頃にかけて一番使われます。
「人間じゃないんだから、リンゴはボケませんよ」なんて思わないように!
3、なから
この「なから」と次の「ときに」は文脈の流れでなんとなく理解できるとは思いますが、一応。
「なから」は大体、おおよその意味です。
例えば「なからでコレやっといて」「なから合ってる?」みたいな感じで割と日常的に使います。
4、ときに
「ときに」はとりあえずの意味です。
例えば「ときにこのお皿洗っといて」みたいに使う事もあれば、
「ときに、この間の話なんだけど」とところでという意味で、前置きの言葉として使われる事もあります。
「なから」や「ときに」は日本人らしい曖昧さを含んだ言葉ですね。
5、しみる かんじる(寒じる)
どちらも寒いという意味で使われます。
ニュアンスとしては「今日はしみるね」と言うと自分の身の周りが寒いイメージで、
「今日は寒じているね」というと辺りの景色を含めたイメージで使い分けます(違ったらすいません)
6、わにる
「わにる」は人見知りをする、という意味です。
どちらかと言うと「この子、わにないわね~」といった感じで人見知りしない、「わにない」として年配の人が子どもに対して言う事が多いです。
7、こわい
「こわい」は硬い、という意味です。
「この山菜、こわいね」といった感じで、春から初夏にかけて、山菜が育ちすぎて食べてみたら硬い時などに良く使われます。
8、べちゃる
「べちゃる」は捨てる、という意味です。
この言葉も最初聞いたときには分かりませんでしたね。
「べちゃる」は若い方はほとんど使わず、年配の方が良く使っているイメージです。
「この紙、べちゃっといて」という感じで使います。
番外編:「いちご」「ほうちょう」のイントネーションが違う
関東圏と比較してアクセントが違う言葉もあります。
例えば「いちご」は関東圏では「いちご」とちにアクセントがきますが、長野県では「いちご」の様にいにアクセントが来るので、発音についてよく妻ともめました。笑
同じように「包丁」も「ほうちょう」ではなく、「ほうちょう」と「ほう」にアクセントがきたり、服の「半袖」も「はんそで」ではなく、「はんそで」と「は」にアクセントがくるなどなど…。
個人的には規則性がないので意味不明ですね…。笑
ながのーと。的まとめ
ちなみに、長野県の方言を調べると「ごちそうさま」を「いただきました」と言うとありますが、北信地方ではあまり使われないです(使ってたらすいません)
いくつか方言を紹介しましたが、若者はほとんど標準語です。
やはり年配の方、とりわけ都市部よりも雪深い地域(飯山、木島平、栄村など)になればなる程、方言のレベルが凄くすぎて何言っているのか分からない事もあります。
そんな時は愛想笑いでお茶を濁すしかない。笑
今回紹介した方言を覚えて、積極的にコミュニケーションを取ってみて下さいね。
南信編を書いて頂きました!