信州の暮らし

長野県の夏休みが短い3つの理由。

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長野県の小中学校の夏休みの期間は、7月25日頃から8月の20日頃までの30日に満たない日数で(自治体に違いはあります)全国的に見ても一、二を争うほど休みが少ないんです。

これを読んでいるあなたが私の様に子の親であれば、家で面倒をみる期間が少なくてありがたいと思うでしょうし、お子さんなら「なんで休みが少ないんだ!」と怒り出すでしょうね。笑

これは今に始まったわけではなく、昔からの名残でもあります。
今回は夏休みが少ないと思われる3つの理由について解説していきます。

昔は色々な休みがあった

長野県には昔は夏休み、冬休み、春休み以外にも休みがあり、その名残で夏休みが少ないのです。

田植え休みと稲刈り休みがあった

長野県は米や果物といった農業が盛んな地域です。

特に昔は実家が農家という人も多かったので、田植えの時期(6月頃)と稲刈りの時期(11月頃)に休みがありました。それぞれ中間休み田植え休み)、秋休み稲刈り休み)と呼ばれていました。

期間は土日と合わせて4日から一週間ほどの休みでした(地域による)

余談ですが、この休みの期間にディズニーランドに遊びに来る人は長野県民ばっかりだったとか。農家の子どもにとっては労働の日なので、他の子が遊びに行っているのを見るのはちょっとかわいそうですね…。

私の妻が小学生の頃まではこの休みが存在していましたので、約20年前までは休みが存在していましたが、今では農家も少なくなってきている事もあって田植え休みや稲刈り休みはありません。

現在、農家の方はゴールデンウィークやシルバーウィークを利用して田植えや稲刈りを行なっている方が多いとか。兼業農家の方も多いですからね。

2月に寒中休みがあった

長野県の冬は寒い。

今でも1月下旬から2月にかけては長野県全域で相当冷え込みます。
地域によっては最高気温が氷点下の日も珍しくないです。

昔はそれ以上に寒かったので、その時期に「寒中休み」という休みが一週間ほど存在していました。
現在ではほとんどの学校では実施していませんが、まだ自治体によっては寒中休みがあります。

寒い時期は燃料代も高くつきますし、乾燥しているのでインフルエンザなどが流行しやすいので休みにするのも悪いことでは無いですよね。

春休みが比較的多いから

夏休みの日数が少ないかわりに、春休みがほかの県より多い傾向にあります。
それが夏休みが短い理由にもなっています。

春休みが少ない県と比べると約一週間は多いですが、それでも夏休みの日数の差を埋める事はできませんし、実は冬休みも他県よりも日数が少なかったりしますので。

トータルで見ても、全国的に休みが少ない県と言えるでしょう。

夏でも比較的涼しかった

昔は「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、お盆が過ぎれば暑さは解消されて過ごしやすい気候でした。
今でもお盆が過ぎれば、夜は窓を閉めて寝ないと風邪を引いてしまう程です。

ただ、現在ではお盆を過ぎても、日中の気温が35度を超える猛暑日になる事も珍しいことではありません。
そんな気温の中で勉強しろと言うのも酷ですよね。

ながのーと。まとめ

長野県の夏休みが異様に少ないのは地域性と昔からの風習による所が大きい事が分かりました。
それでも昔と比べて、休みの日数が全体的に少しずつですが増えています。

長野県出身の方にはもしかしたら大人になってから夏休みが他よりも短かった事に気付いた方もいるでしょうね。

私の妻の場合は田植え休みや稲刈り休み、寒中休みがあるのでトータルで同じだと思っていたそうです。それでも少ない方ですが。

今の学生さんはその休みすらありませんので「休みが少なくてずるい!」って思うでしょうね。
とはいってもこれは県全体の方針でしょうから大きく変わる事はなさそうです。

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